2016年3月22日号 (no. 913)
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本日のテーマ【通勤手当を定額にして通勤ラッシュを回避する。】
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■通勤手当が充実すると、通勤ラッシュは酷くなる。
交通費は全額会社負担。会社員だとこれが当たり前のように思えてしまうのですが、交通費を自己負担しないとなると、「遠くから通勤しても大丈夫だ」と思わせてしまい、片道1時間、人によっては2時間と、通勤だけで1日の10分の1ないしそれ以上の時間を失います。
通勤ラッシュについては、何年も何年も、それを解消しようと議論が続いていますが、交通費を全額支給しているうちは解消しないでしょう。
お金を使わないならばタダ。表面的にはそうですが、一方で時間をポンポンと捨ててしまっているので損失はあります。お金は稼げますが、過ぎた時間はどのようにしても取り返せませんから、お金よりも時間のほうが希少価値は高い。
職場から遠い場所に家を買い、長い時間を通勤に費やす。住宅ローンでお金を失い、通勤で時間も失う。このような生活のどこに魅力があるのか、私には分かりません。
税制度を変更して、さらに通勤手当に対する優遇を拡充するようですから、このままでは通勤ラッシュを解消するどころか、さらにラッシュが過密化するでしょう。
book793(政府は通勤ラッシュを酷くしたいらしい。)
http://www.growthwk.com/entry/2015/12/08/202819
では、いかにして通勤の負担を減らすか。通勤のミソは、「通勤させない」のがポイントです。
■管理しない労務管理。
方法としては、通勤手当を定額支給に変えます。
現状では、実費を全額、会社が負担していますが、これを例えば月額5,000円というように一定額までで止めます。
また、通勤手当の支給条件は色々と細かいのが特徴です。
まず、申請した交通機関しか使ってはいけないという制約があります。電車で通勤していると申請し、交通費を支給されているのに、徒歩で通勤していると、懲戒対象になり、受け取った交通費を返還せよと要求されることもありますね。
他には、電車やバスを利用しているなら、定期券のコピーを提出する。自動車を使って通勤しているならば、任意保険に加入していると証明する書類のコピーを提出する。
自転車での通勤に対しても、何らかの補助がされている会社もありますので、ここでも何かと条件が付いてきます。
通勤する本人の気持ちとしては、雨が降った時だけ電車やバスに乗りたい。晴れている時は自転車で行きたい。などと思うこともあるでしょう。
また、何らかの理由で電車を使えない場合は、バス、タクシー、徒歩という代替的な手段で移動したいと考えるはずですが、他の交通手段を使うと交通費が出ないとなると困りますよね。
そこで、通勤手当を毎月一律5,000円支給し、どのような手段で通勤してもOKとする。電車に乗ってもバスに乗ってもOK。自転車で来てもいいし、徒歩でもいい。タクシーに乗るのも可能。
通勤に要する費用を全部まとめて定額5,000円で対応してもらう。
徒歩でも交通費が出るのが納得出来ない人もいるでしょうが、徒歩でも相応の労力を要しているので、その対価として交通費が支給されるのもアリでしょう。
個別に分けずに、通勤補助を一律定額で支給する。この方法ならば、定期券のコピーは要らないですし、保険証書のコピーも要らない。電車通勤のはずが徒歩で通勤している人の不正チェックも必要なくなります。
book755(交通費全額補助をヤメるべきか否か。)
http://www.growthwk.com/entry/2015/01/19/132807
さて、月に5,000円だけだと、遠方から通勤している人には金額が足りないはずです。
そこで使うのが、住宅手当です。職場に近いところに住むと、住宅費用が補助されるようにして、月に5,000円の定額通勤手当でも足りるようにします。
職場に近い場所に住むとなると、住居コストがかかるでしょうが、そこを住宅手当でフォローし、自宅が職場に近いので交通費がかからなくなる。
定額通勤手当と住宅手当をコラボさせて、通勤環境を変える。これが狙いです。
book581(通勤手当と住宅手当を反比例させる。)
http://www.growthwk.com/entry/2012/06/15/120911
通勤手当は移動するための費用でしかありませんが、住宅手当は住むことによる便益を得られますし、通勤時間が短くなり、混み合った電車やバスに乗る機会も減ります。
交通費を全額支給していては通勤ラッシュを解消するのは無理です。
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メールマガジン【本では読めない労務管理の"ミソ"】のご紹介
内容の一例・・・
『定額残業代で残業代は減らせるのか』
『15分未満の勤務時間は切り捨て?』
『4週4日以外の変形休日制度もある』
『長時間残業を減らす方法は2つある』
『管理職は週休3日が理想』
『日曜日=法定休日と思い込んではいけない』
『半日有給休暇と半日欠勤の組み合わせはダメ?』
『寸志は賃金or贈り物?』
『ケータイは仕事道具か遊び道具か』
など、その他盛りだくさんのテーマでお送りしています。
本に書いていそうなんだけど、書いていない。
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※配信サンプルもあります。
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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。
タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで勤務時間を集計しないといけない。
しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては勤務時間の集計は悩みのタネですよね。
そんな悩みをどうやって解決するか。
そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。
Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
書いてカードストッカーに入れることもなくなります。
始業や終業、時間外勤務や休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
の作業は随分とラクになるはず。
Clockperiodは、出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカード
や出勤簿で勤務時間を管理している企業にオススメです。
さらに、タイムカードのコピーをメールで送信して社員ごとに保存することができ
ますので、個人別に毎月の勤務記録を取り置くことができます。
また、勤務記録の改ざんや不正な打刻を把握できるログ機能もあります。
▽ ▽ < Clockperiodの利用はこちら > ▽ ▽
https://www.clockperiod.com/Features?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_clockperiod20160322
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残業で悩んでいませんか?
「長時間の残業が続いている」
「残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」
こういう悩み、よくありますよね。
ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。
法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。
とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?
毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。
例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。
仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。
でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。
「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。
『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160322
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