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通勤手当と住宅手当を反比例させる。





2012年6月10日号 (no. 689)
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http://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/





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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【通勤手当住宅手当を反比例させる。】
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通勤手当住宅手当のバランスはどの程度がいいか。


通勤の手段として、電車やバスを利用している人は、おそらく通勤手当が支給されていると思います。

通勤手当交通費は全額支給されているところもあって、通勤費用で何か悩むことはおそらくあまりないのではないでしょうか。

片道30分の電車通勤でも、片道1時間30分の電車通勤でも、費用の面で何か気になることはなさそうです。


ただ、通勤時間が長いと嬉しい人はあまりいないのではないでしょうか。中には、本を読む時間が作れるとか、朝刊を全部読めるから都合がいいと思う人もいるかもしれないけれども、多くの人は長時間通勤を好んでいないように思います。

交通費が全額支給される環境だと、ちょっと自宅が遠くても通勤しようと思えてしまい、郊外に一軒家を買ったり、職場から遠く離れたマンションに住んだりしてしまうのではないでしょうか。

もし、1ヶ月の交通費に上限があったら、あまり遠くから通勤しようとは思わなくなるはず。上限を超えた費用は自己負担になりますからね。


長時間の通勤を解消する方法として、通勤費に上限を設け、住宅手当の上限を引き上げるのは良い案だと思います。

交通費が全額支給されなくなると、「ええっ!? それは困る」と思う人もいるかもしれないけれども、交通費の代わりに住宅手当を増やすならば、さほど悪いことでもなさそうです。




住宅手当を多くして職住接近。



交通費に上限を設けると、あまり遠くに住まずに、職場に近い所に住もうというインセンティブを発生させることができる。例えば、月額5,000円までの交通費にすると、おそらく自宅から職場まで片道30分程度の範囲で住居を構えるのではないでしょうか。

職場は都市部や繁華街にあり、土地代やマンションやアパートの賃貸料も高くなるはずですから、職場に近いところに住居を構えると、交通費は減るが住居費用は増加する可能性が高い。

そこで、交通費を減らす一方で、住宅手当を充実させる。こうすれば、住居と職場が近くなり、満員電車に長い時間乗っている必要もなくなるのではないでしょうか。

労働基準法では、通勤手当住宅手当残業代の計算から除外できる手当ですから、どちらも支給しても残業代は膨らまない。ちなみに、税金については、交通費には非課税になる限度額に決まりがあります(http://www.nta.go.jp/taxanswer/gensen/2582.htm)。また、住宅手当給与所得として扱うので、交通費のような非課税枠はない。

税金だけを考えると、住宅手当よりも交通費のほうが有利ですが、電車の長距離通勤を回避できるならば、交通費よりも住宅手当を充実させるほうが良いと思う。


朝の東京の中央線快速の混み具合は相当なものです。学生の頃に中央線の快速に乗っていた経験がありますが、朝の7時台の混雑は相当なものでした。まさにすし詰めという表現がふさわしいほどで、身動きはとれない。しかし、8時台になると、ぐっと乗りやすくなる。さらに、9時台になれば、おそらくガラッとしているはずです。


そこで、交通費を低めにして、住宅手当を充実させつつ、さらに、片道30分以上、電車に乗る人に限定してフレックスタイム制採用する。

この方法だと、職住接近を実現しつつ、どうしても長く電車に乗らないといけない人には始業時と就業時に限定して時間をフレキシブル(始業時間を8:00から10:00の間に設定し、終業時間を17:00から19:00に設定するなど)にして、混雑する電車を回避できるようにする。さらに、混雑する電車を避けることができれば、痴漢の冤罪や被害を避けることもできるはず。


通勤手当住宅手当の比率をを変える。長距離通勤の人に限定してフレックスタイムを適用する(フレックスタイム制度は、対象となる労働者の範囲を設定できる)。ちょっとだけ工夫すると、思いのほか環境が変わるかもしれませんね。







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半日有給休暇半日欠勤の組み合わせはダメ?』
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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。


タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで勤務時間を集計しないといけない。

しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては勤務時間の集計は悩みのタネですよね。

そんな悩みをどうやって解決するか。

そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。


Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
書いてカードストッカーに入れることもなくなります。


始業や終業、時間外勤務休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
の作業は随分とラクになるはず。

Clockperiodは、出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカード
出勤簿勤務時間を管理している企業にオススメです。
さらに、タイムカードのコピーをメールで送信して社員ごとに保存することができ
ますので、個人別に毎月の勤務記録を取り置くことができます。
また、勤務記録の改ざんや不正な打刻を把握できるログ機能もあります。

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残業で悩んでいませんか?

「長時間の残業が続いている」
残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」

こういう悩み、よくありますよね。

ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。

法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。

とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?


毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。

例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。

でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。

「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。


『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160308HT



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