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派遣社員に対する離職証明書交付について

著者 garnet1218 さん

最終更新日:2006年12月27日 23:28

下記のケースの場合、
通常如何されるのだろうかと思い投稿致しました。

私は今年の11月10日迄派遣社員をしていた者です。
現在求職中。
今回質問させていただきたいのは
11月10日まで就業していた派遣元から届いた離職票離職証明書)についてです。

11月10日迄のお仕事は試用期間で自己の希望に満たないため1か月の満了にて終了させていただくこととし、
そちらを就業している間に
次の職場を同じ派遣元のWebサイト上より探し応募して、
その中から、たまたま一つの派遣先を紹介されました。
希望条件としては長期の経理の仕事を希望していましたが、
中々決まらないので妥協し
短期の案件でしたが
他の条件である仕事の内容についてWeb掲載上では問題がないものでした。

その後、就業中に面談が決まり
面談を受け
派遣先人事担当者から仕事の状況を聞きました。
面談終了後就業内容を振り返り、
Web上で把握をした業務内容と違ったところを述べ、
派遣元営業の説得から
1.メールで英語を使うところで自信がない
2.月々の処理件数がどうなのか
といったところで不安を覚えたので、
派遣元営業に確認をしてもらいクリアできるのなら就業を考え
る旨を伝えました。

面談翌日電話で派遣元営業から1.の部分はクリアでき、先方は
私を採用し、
短期間頑張ってもらうからと時給も100円上げると伝えられ、
就業するようお願いをされました。
その話を聞いて半ば就業も可能かもしれないと「はい」と返事
は漏らしましたが、
2.がクリアされていないため確定はしていませんでした。
2.については未だ確認がとれていないので、
それは後日連絡すると、そこで電話は終了しました。

その翌日、メールで処理件数についての連絡と就業開始とする
日時が記載されて連絡が届き、
すぐさま「これでは就業できない」旨の連絡をしたところ、
『どうしたら就業に納得して頂けるのか』と派遣元営業が話し
始め、
『先方に先にいる派遣社員の話を聞いてから判断しないか、
就業開始日とする日は空きがあるのか』と聞かれあると答えた
ところ
後ほど連絡をするからと電話を終了しました。
その後土日を挟んでしまうというのに当日連絡は来ず、
一日が終了、私の携帯番号をご存じだったので連絡が来るもの
と思っておりました、
しかし、連絡のないのが不安になり最終決定を土曜に考え
希望の案件でなかったので就業しないこと、しばらくは試験を
受ける勉強をすること、
落ち着いた就業先を希望するとの事、
その後またお仕事の紹介をお願いすることを記載したメールを
送信しました。

月曜日に派遣元営業から了承の連絡が届きました。

しかし、この後一か月自らWeb上で仕事への応募はするものの決まらず更に一切の仕事紹介はありませんでした。

失業保険受給するため離職票をもらおうと願い出たところ、
離職事由は労働者が最後の派遣就業の終了日からおおむね1月以内に開始される派遣就業の指示を拒否したことによる場合、そして労働者の個人的な事情による事由、
具体的事情記載欄に一身上の都合と記載されておりました。

現在一般的にこのようなケースですと、派遣会社では自己都合として取り扱うものなのでしょうか。

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Re: 派遣社員に対する離職証明書交付について

著者三木経営労務管理事務所さん (専門家)

2007年01月12日 13:48

今回のご相談では、現況で判断すれば残念ながら「労働者の個人的な都合による離職」を離職理由とされる可能性が大であると言わざるを得ません。
→しばらくは試験を受ける勉強をする、と意思表示していることなど
ただし、下記の(a)か(b)かは微妙な判断かもしれません。

e最後の契約期間の終了日からおおむね1ヶ月以内に派遣労働者の適用基準に該当する次の派遣就業が開始されなかったとき

(a)労働者が、最後の派遣就業の終了日からおおむね1月以内に開始される派遣就業の指示を拒否したことによる場合
(b)事業主が、最後の雇用契約期間の終了日からおおむね1月以内に開始される派遣就業の指示を行わなかったことによる場合

離職票に記載される離職理由について、契約満了の時の離職理由は派遣会社や離職時の状況によって異なることがあります。現状、職安は派遣スタッフの場合は派遣先との契約が切れてもすぐに次の派遣先が見つかる場合があるとして、簡単に「失業状態」を認めない場合(おおむね1ヶ月)もあるようです。そのため、派遣会社によってというよりも、契約終了後の状況によって派遣会社が離職票に記入する離職理由が異なる事があるわけです。

例えば、契約満了後、次の仕事の紹介ができなかった場合は「会社都合」とし、仕事を紹介してもスタッフ側が理由なく仕事を受けなかった、もしくは仕事の紹介を必要としないとして退職したという場合は、「自己都合退職」として離職票を発行する手続きを行なうなどです。

また、失業給付金の受給資格としては「積極的に就労する意志があるにもかかわらず仕事ができない状況」であることが前提となるので、結婚により専業主婦になる場合には受給資格を得ることができません。

派遣会社が行う離職理由の判断については、その派遣会社を管轄している職安の指導に沿っていると思われるので、離職に至る状況を説明し、離職理由が何になるのか、また受給資格等についてもハローワークで確認されることをお勧めいたします。

★ちなみに、ハローワークでは次のように最終判断をしています。
まず、事業主が記載している「離職理由」について、それを裏付ける客観的資料により確認

離職者に異議あるとき→
離職者が記載している「離職理由」について、それを裏付ける客観的資料により確認する

②必要な場合には離職者及び事業主に対して「離職理由」を改めて聴取する

離職理由の判定について、離職者及び事業主が記載している離職理由と、両者から収集した客観的資料等により十分吟味する

公共職業安定所長が「離職理由」を判断します。

Re: 派遣社員に対する離職証明書交付について

著者garnet1218さん

2007年01月12日 17:37

御返答頂き誠にありがとうございました。

更に状況を詳しく述べさせていただきたいのですが、

まず派遣会社自ら仕事の紹介は派遣終了日前も終了日後一か月も全くしていません。
今回問題になった案件はWeb上に掲載のあった仕事について私が派遣会社に対して自ら紹介を願い、派遣会社の紹介条件と合致したためと思われます。
然しながら
一. 実際業務がWeb紹介内容と違っていたこと。
二. 紹介を受けた前の派遣先が業務上での改善不可能な問題があって、派遣会社にはその内容とやめたい経緯を全て伝えて終了しており、この紹介された企業の様子を聞いたところ似た問題が起こりえて二度と巻き込まれたくない状態の上だったこと。
三.その後一ヵ月ひたすら紹介をお願いしましたがたったの一度も何の音沙汰もなくなったこと。一か月を超えた12/22に全く希望していない、やったこともない仕事の紹介が来たのみです。

理由なく仕事を受けなかったわけではありませんでしたし、
ましてやずっと紹介のエントリーを重ねてきた(20回程)わけです。

その間、他社の紹介は1社あたり4件程はありました。
紹介予定派遣だったため面接にもいきました。

更に勉強をすると言っていた期間は1週間、
その内容も仕事が決定しやすいよう簿記資格取得のため。

それでも自己都合というのなら、
個人的感情で述べると労働法は悪法としか言いようがない。

この一年間散々。
派遣先パワハラセクハラ、仕事上の嫌がらせ、とても不衛生な環境での就業、法律上で違反になっても仕方がないようなことを業務上レベルで行っていても派遣元に相談するも改善しない。
肝心な自己の業務遂行は当然のことながら、
そんなことの対処ばかりを覚えてきた。
最近に至っては、ある1社が離職票賃金支払状況・事業主の離職事由を白紙で送付し私の署名を先にしろとしてくる始末。
ハローワークから指導をお願いしたが、そうでもしないとまともな手続きすら出来やしない。
関わった4社、それも大手派遣会社。
一人間個人の仕事の履歴を好き勝手に解釈し
派遣先が問題行為を行っても体質と容認する派遣会社など
トラブルが起こっても何の対処もしない派遣会社など
派遣先と一緒に捜査レベルで取り締まらねば解消しない。
そう思えてならない。

Re: 派遣社員に対する離職証明書交付について

著者三木経営労務管理事務所さん (専門家)

2007年01月12日 19:48

心情をお察しいたします。
詳細を聞くと、派遣会社や派遣先の理不尽には腹が立ちます。

(b)事業主が、最後の雇用契約期間の終了日からおおむね1月以内に開始される派遣就業の指示を行わなかったことによる場合

まさしく、上記の離職理由ということになりますね。

> 一人間個人の仕事の履歴を好き勝手に解釈し
> 派遣先が問題行為を行っても体質と容認する派遣会社など
> トラブルが起こっても何の対処もしない派遣会社など
> 派遣先と一緒に捜査レベルで取り締まらねば解消しない。
> そう思えてならない。

離職理由については変更させることができるとして、派遣業の許可関係についてはご存知のとおり厚生労働大臣に許認可権限があります。都道府県労働局に対し苦情処理に対する対応の悪さを訴える必要性を感じます。

これからも書き込みをしていってください。声を上げなければ、共感を得ることもなく、制度の改善にも繋がりません。

Re: 派遣社員に対する離職証明書交付について

はじめまして。私も相談させて戴きたいことがあります。
4月末日を持って、契約期間満了に伴い 
以降の契約延長の打診を断りました。
理由は、契約期間を厳守すれば とくに派遣会社に
申し出る必要はなかったと思うのですが、
今回は転居理由のため、転居先でも仕事を紹介して欲しいので
派遣会社には転居するということ、転居先でも仕事を
斡旋して欲しいことを伝えました。
派遣会社でも、是非転居先でも仕事をして欲しいと
言ってくれました。

そうしたら、派遣会社の営業が先日、離職証明書と
退職届を持ってきました。
離職証明書は勿論金額が未記入で、退職理由の所には
本人の一身上の都合による と記載されており、
先に私のサインを書いて欲しいと言われました。

私の認識では、離職証明書は、給与が確定した
退職の翌日以降の発行だと思うのですが、
労務上これは問題ないのでしょうか。
また、退職願を記入して提出した場合、
個人情報の観点から、登録情報を抹消され
転居先での仕事を紹介されないのではないかと
懸念しております。

といいますのも、ほかの派遣会社で仕事をしていたとき、
離職証明書の発行を願い出たときに、退職扱いになるので
登録情報を抹消するので、今後おなじ派遣会社で就労を
希望する場合、もう一回派遣登録をし直す必要があると
言われたことがあるからです。

派遣会社のほうで私を解雇したいのなら、別の派遣会社に
変更したり ハローワークで求職するつもりなので
それはそれで構わないのですが、その場合
雇用保険受給の関係上、会社都合の解雇として
離職証明書を記入して貰えると思うのですが
いかがなものでしょうか。

Re: 派遣社員に対する離職証明書交付について

著者三木経営労務管理事務所さん (専門家)

2007年03月19日 22:03

かたつむりさま

> 私の認識では、離職証明書は、給与が確定した
> 退職の翌日以降の発行だと思うのですが、
> 労務上これは問題ないのでしょうか。
> また、退職願を記入して提出した場合、
> 個人情報の観点から、登録情報を抹消され
> 転居先での仕事を紹介されないのではないかと
> 懸念しております。

あなたのお考えのとおり、離職票は事業主が作成し、それを離職者に提示して記名押印または署名をもらい、職業安定所長の確認を受けて離職者本人に渡すことが原則です。よって、問題です。
後半の、紹介されないのではというのは登録抹消を依頼しない限りは思い過ごしかと思います。
>
> といいますのも、ほかの派遣会社で仕事をしていたとき、
> 離職証明書の発行を願い出たときに、退職扱いになるので
> 登録情報を抹消するので、今後おなじ派遣会社で就労を
> 希望する場合、もう一回派遣登録をし直す必要があると
> 言われたことがあるからです。

個人情報に対して過敏になっていることにより、その都度抹消と登録を繰り返すことは考えられますが、そのままにしてもらうことは可能だと思います。
>
> 派遣会社のほうで私を解雇したいのなら、別の派遣会社に
> 変更したり ハローワークで求職するつもりなので
> それはそれで構わないのですが、その場合
> 雇用保険受給の関係上、会社都合の解雇として
> 離職証明書を記入して貰えると思うのですが
> いかがなものでしょうか。

派遣会社による解雇というのはほとんどありません。解雇でなく紹介ができなかっただけということになるでしょう。あなたの疑問に答えていなかったら、また書き込みをしてください。

また、派遣労働者雇用の安定を図るため、派遣元事業主及び派遣先が講ずべき措置が定められていることはご存知ですか。派遣会社を選択する目を養うことも必要です。派遣業者も玉石混合の状態ですから、注意が必要かと考えています。

Re: 派遣社員に対する離職証明書交付について

著者三木経営労務管理事務所 ご担当者さま

早速のアドバイス ありがとう御座いました。
大変丁寧な解説をして戴き、良く理解できました。


> また、派遣労働者雇用の安定を図るため、
> 派遣元事業主及び 派遣先が講ずべき措置が定められている
> ことはご存知ですか。派遣会社を選択する目を養うことも
> 必要です。派遣業者も玉石混合の状態ですから、
> 注意が必要かと考えています。

本日、派遣元事業主が講ずべき措置に関する指針を読みました。
ほかにも、労働者派遣法について色々調べたところ、
いま仕事をしている派遣会社は不審な点が多いことが解りました。
まず、紹介の際に派遣先に渡されたレジュメのなかに
私の学歴が記載されていたこと、
時給のほかに交通費全額支給との謳い文句だったにも関わらず
交通費分を先に提示していた時給から差し引いての
支給だったということ、
(会社に言わせれば、交通費として支給すれば非課税になるからとの説明でした)
そして、退職理由が派遣先に筒抜けになっていたということ。

今後仕事を続けるにはかなり不安なので、
大手企業だから、名が知れている企業だからということだけで
判断せず きちんと見極めて信頼できる業者に
切り替えることにします。

本当にありがとう御座いました。

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