相談の広場
最終更新日:2008年12月20日 22:17
私は、嘱託社員4年目の27歳です。
ハローワークの求人から応募しました。
書類選考・一次面接を受け、最終面接の際に(内定が決まっていたようなもので、面接後その場で)初めは嘱託社員からで、2年後からは正社員と初めて聞かされました。
その言葉だけを素直に信じ現在に至っています。
今思うときちんと確認しておくべきだったと思います。
そして3年目の更新の前に、正社員登用をお願いしましたが、前向きに検討する→正社員にするなら他の人達も社員にしないといけないので、体制を整えるので1年待って欲しいと言われました。
しかし、色んな点から考えてもその場凌ぎの言葉にしかすぎないと思っています。
そこで気になる点があります。
・求人票は証拠として有効でしょうか?今までの経緯・書類など、記録してます。労働契約は口頭でも成立すると聞きましたが本当でしょうか?
・営業所の女性が嘱託社員になる傾向が非常に強いです。差別的扱いにはならないのでしょうか?
・反復更新を続ける事によって雇い止め(更新拒否)をされた場合、期間満了ではなく解雇扱いには出来るのでしょうか?
・正社員登用を保留しているにも関わらず、新卒採用や中途採用(正社員)を行われています。問題はないのでしょうか?非常に納得いきません。
以下の状況だと期間の定めのない労働者とみなしていただけるのでしょうか?
・反復更新(1年ごと)を続ける
・契約更新手続きは、契約書が届き押印し返送するのみです。満了期間を過ぎて送られてくる事もありました。契約書には「甲乙協議の上更新することが出来る」となってますが、協議した事はありません。
・仕事内容等は正社員と変わりありません。
このまま正社員になれず、更新拒否・期間満了された場合、解雇扱いで退社したいと思っています。
労務に関する事は色々調べましたが、相談したく投稿しました。
宜しくお願い致します。
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労働者を求める場兄は、雇用契約時充分なる説明と雇用契約書の提示、承認等が必要と思います。
ご質問が多数を占めていますので、各々の点でご説明させていただきます。
> ・求人票は証拠として有効でしょうか?今までの経緯・書類など、記録してます。労働契約は口頭でも成立すると聞きましたが本当でしょうか?
当然、求人票も雇用内容を証明する要点としては充分と思います。ただ、その際に条件変更等があれば、その旨の記載があれば充分といえます。口頭ではやはり、言った言わないと押し問答となりますね。
> ・営業所の女性が嘱託社員になる傾向が非常に強いです。差別的扱いにはならないのでしょうか?
差別的扱いといいますより、会社内部門業績で、労働者の就労要請をしていると思います。
その要請に基づき採用計画も為し得ていると思います。
> ・反復更新を続ける事によって雇い止め(更新拒否)をされた場合、期間満了ではなく解雇扱いには出来るのでしょうか?
反復とは言え、各期、雇用条件通知書で明示し両者が合意すれば同期間が労働条件通知となります。期間が満了前(通常では39日前)に提示し契約終了または条件提示後の継続雇用となります。これでは、解雇ではなく契約終了ですね。
> ・正社員登用を保留しているにも関わらず、新卒採用や中途採用(正社員)を行われています。問題はないのでしょうか?非常に納得いきません。
企業の労働条件通知は法令でも表示することは義務付けられています。正社員保留といわれていますが、それらを証明するもの「条件通知書等」があれば、あれば問題でしょうね。
> 以下の状況だと期間の定めのない労働者とみなしていただけるのでしょうか?
> ・反復更新(1年ごと)を続ける
>
> ・契約更新手続きは、契約書が届き押印し返送するのみです。満了期間を過ぎて送られてくる事もありました。契約書には「甲乙協議の上更新することが出来る」となってますが、協議した事はありません。
お話の経緯では、雇用契約通知書の提示がなされていない時もあるようですね。その提示が実行されない場合は、継続雇用ではなく、無期雇用契約とみなされる場合もあります。時期がずれ、その後契約を両者が看做した場合にはその条件が照明となります。
一点ですが、貴社には「嘱託社員就業規則」は設定されていますか。
添付しておきますが、第2条2項 第3条が表記しその旨において労働契約を結ぶことが必要と思います。
同規則が、労働基準法に基づくものでなければ違法となることも考えられます。その際には、労働基準監督署ハローワークにお尋ねすることも必要ともいます。
<嘱託制度規則サンプル>
http://www.h2.dion.ne.jp/~zaki69-6/NewFiles/%8F%FA%91%F5%90%A7%93x%8BK%92%E8.pdf#search='嘱託社員制度'
(回答)
法律(労働基準法・労働契約法)は労働者保護を目的としていますので、下記事項について留意下さい。
○労働契約法(平成19年法律第128号)
第17条 使用者は、期間の定めのある労働契約について、やむを得ない事由がある場合でなければ、その契約期間が満了するまでの間において、労働者を解雇することができない。
2 使用者は、期間の定めのある労働契約について、その労働契約により労働者を使用する目的に照らして、必要以上に短い期間を定めることにより、その労働契約を反復して更新することのないよう配慮しなければならない。
○労働基準法(昭和22年法律第49号)
(解雇の予告)
第20条 使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも三十日前にその予告をしなければならない。三十日前に予告をしない使用者は、三十日分以上の平均賃金を支払わなければならない。但し、天災事変その他やむを得ない事由のために事業の継続が不可能となつた場合又は労働者の責に帰すべき事由に基いて解雇する場合においては、この限りでない。
権利の濫用に当たる解雇は、労働契約法の規定により、無効となります。
解雇の有効性は厳しく判断されます。
○ 有期労働契約(期間の定めのある労働契約)の場合
○ 期間の定めのない労働契約の場合
○ 解雇が無効とされた場合には、解雇後の期間についても賃金の支払い等を行う必要があります。
有期労働契約における使用者が講ずるべき措置について「有期労働契約の締結、更新及び雇止めに関する基準」が定められています。
○ この基準によれば、有期労働契約が3回以上更新されているか、1年を超えて継続勤務している有期契約労働者について、有期労働契約を更新しない場合には、少なくとも30日前までに予告をしなければなりません。したがって、会社が、労働者(契約を3回以上更新されているか、1年を超えて継続勤務している場合に限ります)との有期労働契約を更新しない場合には、少なくとも30日前までの予告が必要です。
○ また、裁判例によれば、反復更新の実態等の状況に照らし、解雇に関する法理の類推適用等により雇止めが認められない場合があります。
○現在、非正規社員の解雇・雇い止めについては厳しい世論の目が向けられています。
しかし、アメリカの金融危機に端を発した世界的な不況の中、経営側も、波動性に対応すべく正社員の雇用を控えているのが実状です。
大事なことは、会社の経営状態はどうか? 将来性・安定性が見込める企業であるか、見極める必要があります。
退職したいと思われる気持ちも良くわかりますが、その場合も、次の会社を決めてから、退職しましょう。
雇用が厳しい現状から、短気は起こさず、まず、貴方自身が力をつけることが先決です。
国家資格に挑戦するとか、スキルを高めることです。
会社にとってなくてはならない人材となりますと、次第に問題は解決します。
藤田行政書士総合事務所
行政書士 藤田 茂
http://www.fujita-kaishahoumu.com/
丁寧な回答ありがとうございます。
> > ・求人票は証拠として有効でしょうか?今までの経緯・書類など、記録してます。労働契約は口頭でも成立すると聞きましたが本当でしょうか?
>
>
> 当然、求人票も雇用内容を証明する要点としては充分と思います。ただ、その際に条件変更等があれば、その旨の記載があれば充分といえます。口頭ではやはり、言った言わないと押し問答となりますね。
>
>
>結局のところ、求人票は証明として有効なのでしょうか?
結論的に、求人や口頭での説明があったにせよ、正社員になれなくとも法的には問題はないという事でしょうか?
添付されていました嘱託規則ですが、わが社にもあります。
ほぼ同じ内容です。
回答ありがとうございます。
質問にも書かせていただきましたが、私の現在までの経緯や状況からも、正社員になれなくても法的には問題ないという事でしょうか?求人票だけが一番有効な証拠になると思っていました。
会社の経営状態は下がっています。
しかし、今までの社員登用の実績や経緯を聞いてる限りでは
経営が上がったからといって正社員になれるわけではないというのがわが社であります。試験や面接制度も設けられておらず、上司次第なところがほとんどであります。
ですので、非常に納得がいっていない状態です。
事務所に女性は一人ということもあり、なくてはならない人材な事は上司や上層部の方もおっしゃっておられます。
どうすれば正社員になれるのだろうかと思います。
世界的な不況の事も承知しておりますので、短気は起こさず
現在、スキルをあげる為に勉強中です。
非常に思い悩んでいるので、投稿致しました。
お悩みのようですので、あえて横から失礼します。
●第一問への回答
>私の現在までの経緯や状況からも、正社員になれなくても法的には問題ないという事でしょうか?
法的に問題がないわけではないですが、今の状況で騒ぐのは、あなたにとって明らかに損だという事実の方が重要です。
実はあなたがあこがれる正社員だって安穏としてられません。たとえば、「変更解約通知」という単語をぐぐって調べてみてください。結構えぐいことがまかり通ってるのが世間の実態です。
むしろあなたとしては、そういう世間の実態を踏まえた上で、しなやかにしたたかに戦略を練るのが得策でしょう。
あなたの若さは武器です。短気は起こさないという冷静な判断力も大きな武器です。あなたが女性だということも、選ぶ戦場によっては武器になります。
●第二問への回答
>求人票だけが一番有効な証拠になると思っていました。
これは間違いです。求人票というのはあくまでも労働条件の「目安」と考えてください。
もちろん、これとかけ離れた内容になることは信義則上問題がありますが、「会社が絶対守らなくてはいけない内容」ではないということにご留意ください。
「会社が絶対守らなくてはいけない内容」は、労働条件通知書(もしくは労働契約書)の中身、記載事項です。もちろん、口頭の約束も同様の拘束力を持ちます。ただし、文書化されてないと、水掛け論の恐れがあるのはすでに既出回答者のご指摘のとおりです。
●回答を超えた回答 1抽象論
ここから厳しいことをいいます。
あなたの精神的な状況を見てて思うのは
「感謝が足りない」ということです。
それが回りまわって、あなたが正社員になれない原因なのではないかと、少なくとも大きな要因のひとつではないかと思います。
足りないものを数えるのではなく、あるものに感謝するほうが賢明です。感謝した上で、さらに求めるのが最高です。
たとえば職場。給料(固定給)をちょうだいしながら、現場という勉強をさせてもらっている。ものすごくありがたいことです。家に帰れば、バタンキューとならない程度の体力も残されている。
なによりあなたは若い。
たとえばこれからの3年間を何かの勉強に投資すれば、その時点で、ひとかどの何者かには、なれます。
そしてその時点であなたは、わずか三十歳。
つまりあなたは今、嘱託という不安定な身分にいるおかげで危機感を覚えることができた。そしてその危機感のおかげで、自分に付加価値をつけやすい状況になっている。
付加価値をつけたその先には、明るい未来が両手を開いてあなたを待っているのです。
リアルな危機感を持つことができるという意味で、今のあなたは、実は、正社員でのほほんとしている人よりも、はるかに幸せな立場にいるのです。
こういうのを「逆縁の仏(に出会う)」といいます。
これもぐぐって調べてみてください。
今のあなたの人生を支える参考になるはずです。
一番危険なのは、危険な状況にあるのにそれを認識できていない人です。対策が取れず、気付いたときにはゆで蛙です。
●回答を超えた回答 2具体論
精神論はさておき、職場現場で今後、どうふるまうべきかについて具体的に考えてみましょう。
・感謝の心を持つ
しつこいようですが、まず、あるものを数え上げて感謝してください。これを繰り返すと、あなたのかもしだす雰囲気がやわらかくなってきます。すると、周囲との調和も取れて思わぬ幸運もも舞い込んで来るようになります。
つまり、「感謝の気持ち」というパウダーを使って、あなたの心にお化粧を施すのです。
今のあなたは、もしかすると不平不満が体の中に満タンで、周囲はそこからかもし出される雰囲気に辟易しているのかもしれません。
あなたの心の持ち方を即刻変えることです。
・役に立つ人間になる
次に、自分が周囲のためにできる付加価値の行動は何かを考えましょう。損得を度外視してください。
「損得を度外視」というのは、経費をかけろという意味ではなく、自分の行動に対する報酬を求めようとしてはいけない、ということです。損得を考えた時点で、その行動は汚染されてしまいます。
たとえば
「自分がどうやったら、営業所の売り上げが上がるようになるのか」
「所長が今よりもっと気持ちよく仕事をできるようになるために、自分ができることは何か」「ほかの営業所の人の助けになることはできないだろうか」
「書類を取り出しやすいようにわかりやすく整理整頓をするにはどうしたらいいだろう」
などなどなど、、、レベルに応じて、いろいろな問題意識を持つことができます。
どの問題意識にしても、現場という、最高の勉強の場でさまざまな「実験」を行うことができるのだから、客観的に見れば、なんとも恵まれたお話です。
とっかかりは、なんでもいいんです。
事務資料から売り上げのABC分析を行って、、、みたいな大きなことでなくても、
もっとちいさいこと、電話を取るときに最初に「ありがとうございます」から会話を始めてみるとか、さらに小さいことで、小さい鏡を机に置いて微笑みの練習をするとか。そんなことでかまわない。とにかく機能より少しよくなってる今日の事務所、今日の私をめざすのです。
ライバルは常に「昨日までの期間でのベストの自分」です。
ここに書いてあることをやればいいのではなく、あなたが現場に出て自分で感じ取ったことをやることが重要です。
あなたのボスが何を望んでいるかをさりげなくリサーチしておくこともいいですね。
ボスの望みに沿っていれば、小さな改善でも大きな効果が期待できます。
とにかく自分の行動により、周囲の幸せや利益が増える行動は何かを考え、一つ一つ形にしていく。それを続けていきます。
・するとどうなるか
そのうち、そういうささやかな創意工夫の積み重ねと、周囲からの好意的な反応の積み重ねによって、仕事が楽しくてしょうがなくなるはず。
そうなると正社員になりたいとか、そんなことはどうでもよくなって、とにかく仕事が面白い、もっと貢献したい、もっと貢献できるようになりたい。そう思うようになってくるでしょう。
すると、そのころに、あなたの手元へ正社員への辞令が届くはずです。
きれいごとで書いているのではありません。
日本人のメンタルを考えると、これが想定される帰結であり、一番効果があり、かつ、効率的なやり方なのです。
(なお、一部の外人の集団には通用しない場合があります)
幸運を祈ります。
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