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コラムの泉

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派遣スタッフの事前面接について。ほか・・・

● 目 次 ●

1.はじめに

2.最新人事労務情報

3.~ブログ人事労務屋のつぶやき~今週のアクセスランキング

4.人事労務屋の今日の視点


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1.はじめに 

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■ 大手企業の人事部に勤務する人事労務屋がお送りする人事労務情報
 (ブログ 人事労務屋のつぶやき  http://blog.livedoor.jp/etashiro1/ 
  は、人事労務の有益情報を毎日更新しています。人気ブログランキングに
  参加していますので、宜しければサイトの右上にある緑色のバナーをクリ
  ックをお願い致します。)

 おはようございます。今週後半から寒い日が続いていますが、皆さま如何お
過ごしでしょうか?人事ご担当者にとって、1年で最も忙しい時期に突入です
ね。私も、今週は春闘労使委員会が断続的に行われ、かなりの時間を費やすこ
とになりそうです。一方で、会社説明会が東京本社で始まります。先週同業他
社を訪問した折に、ちょうど会社説明会に出席する学生さん達の集団に出くわ
し、早くも採用戦線が始まっているのだと実感しました。

 会社説明会は、他のスタッフに任せていますが、労働組合との協議について
は、私が中心になって進めていくことになっています。どちらかというと、外
向きの採用の仕事のほうをやりたいのですが、これも役割なので仕方ありませ
ん。2次面接では出番が回ってきますので、大変楽しみです。大阪他地方にも
行く予定です。

 人事制度改革でも、今年はケーススタディを取り入れ、しっかりした考課者
訓練を実施すべく、プログラムを検討中です。また、目標管理の面では、組織
目標と個人目標の連動を図る手法「役割マトリックス」を新年度から全社的に
導入しようと考えており、来月に研修会を企画しているところです。

 入社式や新入社員研修もありますし、ここ1ヶ月半くらいは、忙しすぎて風
邪をひいている暇もないほどだと思います。従業員として関わるのは、今年が
最後になりますので、悔いのないように頑張っていきたいと思っています。

 このように、ハードな毎日を送っていますが、皆さま方はこの時期如何お過
ごしでしょうか?お互い頑張りましょう!

 ブログ「人事労務屋のつぶやき」(http://blog.livedoor.jp/etashiro1/)に
は、毎日記事を投稿しておりますので、こちらも合わせてご愛読戴ければ幸甚
です。記事と直接関係のないコメントの書き込みも大歓迎です!


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2.最新人事労務情報  (2005年3月4日~3月6日)

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■ ソニー、子育て在宅勤務全職に 4月導入
  (3月5日、朝日新聞)

 ソニーは、育児をする社員に完全な在宅勤務を認める新制度を4月から始め
る。女性社員のほか男性も制度を使え、社内全職種を対象とする。子どもが満
1歳を迎えた後の4月中旬まで適用される。同様な形の在宅勤務は、外資系の
日本IBMが2000年にいち早く導入したが、国内の大企業では動きが鈍い
。大手のソニーが完全な形で制度導入を決めたことで、ほかの国内企業にも影
響を与えそうだ。

 適用を申請した社員が在宅で仕事をこなし、適正な業務ができると判断され
れば、認められる。在宅勤務の適用期間や1日当たりの勤務時間、仕事の内容
は、制度を活用する社員と所属長などが個別相談したうえで、柔軟に対応でき
るようにする。

 同社には現在、育児で一定期間だけ職場を休む「育児休職制度」があり、女
性社員の取得率はほぼ100%、男性社員も昨年は5人が取得した。ただ、完
全に休めば「休職中の職場の様子が分からない」「今後のキャリアに影響が出
るのでは」などの不安が社員に出る。在宅勤務であればメールなどで業務の進
行状況も把握でき、職場への復帰も抵抗感なくできる、と考えた。

 4月には、企業に対し仕事と子育てが両立しやすい雇用環境の整備を求める
次世代育成支援対策推進法が施行される。同法が企業に策定を求める「行動計
画」の中に、ソニーは今回の制度導入を盛り込む。

【ブログ人事労務屋のつぶやき関連記事へリンク】
2004年12月3日 次世代育成支援対策推進法
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/10148644
2005年1月5日 改正育児・介護休業法のポイント
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/11808016


■ 日産が「社内FA制度」 人事改革に区切り
  (3月5日 朝日新聞)

 日産自動車は2005年度から、社員が異動先を希望できる「社内FA制度
」を導入することを決めた。社内の人材流動性を高めるのが狙いだ。カルロス
・ゴーン社長が就任以来進めてきた一連の日産改革のうち、人事制度の整備が
一区切りする。

 新制度は、日産社員約3万1000人が対象で、社内で一定の経験を積んだ
社員が希望の部署を指定して異動を求めることができるようになる。今年4月
以降に始める。当初は最大でも年間数十人規模になるとみられるが、順次拡大
する考えだ。

 日産は1999年にゴーン氏がルノーから派遣されて以降、人事制度改革を
進めてきた。各部署の求人情報を社内に周知して従業員が自由に応募する社内
公募制を2000年度に導入、年間70~80人が異動している。今回のFA
制度導入で、求人枠が設定されていない部署への異動も可能になる。

 社内FA制度は人材を有効活用する手段として注目されており、導入企業が
相次いでいる。財団法人社会経済生産性本部が上場企業を対象に実施した20
03年調査では、導入率は2001年の2.7%から9.2%に増えた。国内
の自動車大手では、マツダが昨年1月に社内FA制度を創設している。


■ 厚生労働省発表

 ● 政管健保の保険料、地域ごとに格差・厚労省が改革案
   (3月5日、日本経済新聞)
 
   厚生労働省は4日、中小企業サラリーマンが入る政府管掌健康保険の改
  革案をまとめた。社会保険庁から運営を切り離し、公法人に移行。公法人
  が都道府県単位で労使評議会を設け、地域の医療費に応じて保険料率を決
  める。都道府県単位で医療費抑制の取り組みを求める狙い。国が決めるの
  は料率の上下限だけなので、地域間で保険料格差がつく。

   格差は当初最大で1.2%、平均的な加入者で年間約4万9000円と
  なるが、各地域での保険運営次第で今後拡大する可能性もある。

   改革案は同日、社会保障審議会医療保険部会に示した。医療制度改革と
  併せ、来年の通常国会への関連法案提出を目指す。現在の政管健保は社会
  保険庁による全国一本の運営で、保険料率は全国どこでも年収の8.2%
  (これを労使折半)。改革案は健康保険組合のように保険料を負担する雇
  用主、従業員双方の代表で構成する公法人を新設し、国は公法人の運営を
  監督する。

 ● 改正社労士法案を閣議決定

   政府は4日、改正社会保険労務士法案の国会提出について閣議決定した
  。裁判外紛争解決手続きの利用促進に向け、社会保険労務士が個別労働関
  係紛争に関する紛争解決手続で代理業務を行えるようにする措置を盛り込
  んでいる。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/03/h0304-2.html


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3.~ブログ人事労務屋のつぶやき~今週のアクセスランキング

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■ 2月27日~3月5日の日毎のアクセス数より上位のものから表示します。
  見逃した記事は、ここからアクセスできます。どうぞご活用を!

1位.「プロワーカー」活用のすすめ(3月1日)
  http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/15331582

2位.スタッフサービス、残業代未払い(2月28日)
  http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/15257513

3位.採用の方程式(3月2日)
  http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/15403320

4位.採用の方程式(2)(3月4日)
  http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/15553100

5位.個人情報保護法と健康情報の取り扱い(2)(3月3日)
  http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/15476498

6位.ヘルスキーパー雇用のススメ(3月5日)
  http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/15624107

7位.カルロス・ゴーンが語るエクセレントリーダーへの挑戦(4)
  (2月27日)
  http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/15184211


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4.人事労務屋の今日の視点

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■ 「派遣先の面接禁止を」 全国ユニオン、法順守要求
 
 3月4日朝日新聞の記事を取り上げます。まずは、以下に記事の内容をご紹
介します。

 派遣先企業が派遣スタッフを選別する違法な事前面接が常態化している。派
労働者で組織している全国コミュニティ・ユニオン連合会は「年齢、容姿な
どによる雇用差別を助長する」として、面接禁止の順守を春闘の焦点に掲げて
派遣業界に改善を求めている。日本経団連は雇用ミスマッチ防止に必要との
立場から面接解禁を厚生労働省に要望しており、今後労働者派遣法改正を巡る
労使の綱引きが展開されそうだ。

 派遣法では、企業が派遣スタッフを選ぶために事前面接、履歴書の送付を求
めるなど「特定する行為」は禁じられている。ところが、派遣労働ネットワー
ク(中野麻美理事長)の04年調査(回答約170人)では、8割強の派遣労
働者が派遣先企業から事前面接や顔合わせ、採用試験などの選別を経験してい
た。

 3年前から派遣の仕事をする東京都内の女性(31)は昨年、派遣先と5回
、事前面接したが、結果はいずれも不採用。「派遣会社が企業の要求をつかん
で紹介してくれれば、面接を受けないで済むはず」と話す。昨年12月、やっ
と長期の派遣先が決まったが、働き出して3カ月足らずで派遣先から「予定の
仕事がなくなった」と契約を打ち切られたという。

 派遣労働ネットワークや全国コミュニティ・ユニオン連合会は1日、こうし
た問題が派遣スタッフの労働条件を低下させるとして、日本人材派遣協会との
懇談会で法律順守を求めた。同協会側は派遣スタッフ保護に努めることは約束
したものの、「一定条件のもとでは事前面接を解禁することも検討していいの
ではないか」との考えも示した。

 事前面接については昨年3月の派遣法改正で、本採用を前提にした「紹介予
定派遣」の場合は解禁された。経団連は「派遣スタッフにとっても面接があっ
た方が仕事のミスマッチが防げるのではないか」として、派遣全体の事前面接
の解禁を今年度の雇用・労働分野の規制緩和要望に掲げている。

 しかし、中野理事長は「もともと力の強い派遣先企業にスタッフの選別権も
認めてしまえば、労働条件引き下げが一段と進む」として解禁阻止の運動を強
めていく構えだ。 (了)


◆ この件については、日本経団連の主張を支持します。利用させて戴く派遣
先の立場では、事前にどんな人がわからないままにスタッフを決めてしまうこ
とはありえないことだと思います。派遣スタッフも当然組織の中で仕事をする
のですから、組織の一員としてその中でやっていけるのか双方で事前チェック
することは必要だと思います。

  このことは、派遣先だけでなく、派遣スタッフのためにも必要だろうと思
います。数日から1週間程度の短期間で、単なる入力業務のような仕事なら、
確かに面接は不要でしょうが、それ以外の殆どのケースでは事前面接は必要だ
と思います。

  派遣先としても、忙しいので面接などしなくても、適切な人選が行われて
派遣されてくるのならそれが一番です。派遣会社の中には、商売が欲しいため
に、手当たり次第人選してくるところもないわけではありません。そうすると
新聞記事にあった東京都内の女性(31)のようなケースがでてきても不思議
ではありません。

  何度も面接をしなければならない状況では、派遣スタッフの側としても、
文句の一つも言いたくなると思います。派遣元派遣先間でミスマッチを極力
なくすよう十分すり合わせを行い、1回の顔合わせで済むようにやっていけば
宜しいのではないでしょうか?


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● 編集後記 ●

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 自分の夢がようやく見つかりました。今まで、自分が夢と考えていたのは、
単なる中長期的な目標に過ぎませんでした。具体的なところは、「独立開業活
動報告」のブログ(http://plaza.rakuten.co.jp/etashiro1/)の中で書いて
いる通りです。私の尊敬する伊藤塾伊藤真塾長は、「人は実現しない夢を持つ
ことはない。やればできる。かならずできる。」と言われています。司法試験
受験生に向けたメッセージですが、この言葉を自分流に解釈して頑張っていき
たいと思います。

 独立したら、真っ先に(成果主義人事制度、社内研修制度、退職金・年金
制度、メンタルヘルス対策等を一纏めにして、自分の考える理想の人事労務
理について、書き綴ってみたいと思っています。そこで、一つ区切りをつけて
また新たな分野に挑戦していきたいと思っています。

それまでは、メルマガ、ブログで身近な情報発信を続けていきたいと思います
。ブログ~人事労務屋のつぶやき~(http://blog.livedoor.jp/etashiro1/
では、毎日更新していくつもりですので、引き続きご支援をお願い致します。

 人事労務屋のつぶやき     http://blog.livedoor.jp/etashiro1/
 人事労務屋の独立開業活動報告 http://plaza.rakuten.co.jp/etashiro1/

 何でも結構ですので、ご意見・ご質問をお送り下さい。ブログへの書き込み
も歓迎致します。必ず当方よりご返事を致します。


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  etashiro@withe.ne.jp

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★ 発行者: 人事労務屋 
        東京都社会保険労務士会所属(登録番号13970286)
        1級DCプランナー (200403-01-00218)

  ブログ: ~人事労務屋のつぶやき~http://blog.livedoor.jp/etashiro1/

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