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労務管理

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会社からの強制的な欠勤について

著者 派遣くん さん

最終更新日:2016年06月12日 16:46

はじめまして。表題の件についてご相談させていただきたく、投稿させていただきます。

まず、状況についてですが、私はある派遣会社の正社員です。
勤務内容は、派遣先出向して仕事をするといったものです。
派遣先の会社との契約は7月末までで、退職時期については8月末で申請しております。
なお、派遣先からは契約の延長はないと言われております。

上記の状況で、先日、体調不良(残業60時間/月×5ヶ月)のため、会社を退社しようとしたのですが、派遣先がないため、退職直前の1ヶ月会社を欠勤しろと指示がありました。
また、1ヶ月欠勤した場合、控除で給料が残らないから7月末に退職した方がいいとも言われております。

金銭の都合上、給与が多少下がってもなんとか8月まで仕事をしたいのですが、何か良い方法はございませんでしょうか。
また、このような場合、会社の都合に合わせて退職日を前倒しした方がよろしいのでしょうか。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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Re: 会社からの強制的な欠勤について

著者村の長老さん

2016年06月13日 07:54

文言の使い方のせいでしょうか、今ひとつ状況がよくつかめません。

8月末で退職したい意向のようですが、現在所属の派遣会社との契約はいつまでなんでしょうか。この点が一番重要です。派遣先と所属する派遣元との契約は一旦横においておきましょう。

有期契約においては、会社・労働者のどちらであっても「やむを得ない理由」がなければ解約できません。8月末が契約満了日であればそれまでの間の契約は有効となるでしょう。そのため所属する派遣元会社が休業指示を出したのであれば、休業手当をもらう権利が発生します。この場合平均賃金の6割です。一方、8月末が契約満了日ではない場合、権利を主張するのはいろいろとややこしくなるでしょうね。

Re: 会社からの強制的な欠勤について

横から失礼します。

村の長老様のおっしゃる通りで契約期間が重要なポイントかと思います。

派遣先 ←(A派遣契約)→ 派遣元(会社) ←(B雇用契約)→ ご相談者様

ほとんどのケースが
   A派遣契約 = B雇用契約

かと思うのですが、そうでない場合はややこしくなるかと思います。
もう少し情報が必要かと思います。

Re: 会社からの強制的な欠勤について

著者派遣くんさん

2016年06月13日 11:33

ご回答いただき、ありがとうございます。

うまくお伝えできず、申し訳ございません。
現在、所属の派遣会社との契約は無期契約となります。
そのため、8月末の退職までは雇用契約は有効と考えております。

上記の状況なのですが、8月いっぱいは欠勤しろと指示を受けております。
休業ではなく欠勤なので、基本給から控除されるとも言われております。
この場合、会社の指示通り欠勤しなければならないのでしょうか。

> 文言の使い方のせいでしょうか、今ひとつ状況がよくつかめません。
>
> 8月末で退職したい意向のようですが、現在所属の派遣会社との契約はいつまでなんでしょうか。この点が一番重要です。派遣先と所属する派遣元との契約は一旦横においておきましょう。
>
> 有期契約においては、会社・労働者のどちらであっても「やむを得ない理由」がなければ解約できません。8月末が契約満了日であればそれまでの間の契約は有効となるでしょう。そのため所属する派遣元会社が休業指示を出したのであれば、休業手当をもらう権利が発生します。この場合平均賃金の6割です。一方、8月末が契約満了日ではない場合、権利を主張するのはいろいろとややこしくなるでしょうね。

Re: 会社からの強制的な欠勤について

著者派遣くんさん

2016年06月13日 11:43

ご回答ありがとうございます。

契約期間が重要なのですね。
ややこしい事例に当てはまるのですが、A派遣契約は7末まで、B雇用契約は8末までという状況です。

そのため、派遣元(会社)からは、8月は欠勤しろと言われております。
また、8月を欠勤した場合、欠勤による控除や保険や年金の控除があるから、給与がマイナスになるとも説明されました。
上記の場合、会社の指示により欠勤しなければならないのでしょうか。というのが、お伺いしたい内容です。
できれば8月は休業としたいというのが本音です。

よろしくお願いいたします。

> 横から失礼します。
>
> 村の長老様のおっしゃる通りで契約期間が重要なポイントかと思います。
>
> 派遣先 ←(A派遣契約)→ 派遣元(会社) ←(B雇用契約)→ ご相談者様
>
> ほとんどのケースが
>    A派遣契約 = B雇用契約
>
> かと思うのですが、そうでない場合はややこしくなるかと思います。
> もう少し情報が必要かと思います。

Re: 会社からの強制的な欠勤について

登録型派遣会社の場合は「派遣先」が決まり、登録されている方と「派遣契約期間」の間を契約する「雇用契約」が一般的です。

ご相談者様の場合は、派遣契約の終了後1ヶ月期間が長いということが文書「雇用契約書」で明文化されていれば、会社は契約通り賃金を支払うべきと思います。

そういう点からも、本件は以下のものに相当するかもしれません。
ご一読いただき、労働基準監督署へご相談された方が良いと思います。
ちなみに労基署は匿名でも相談できますのでご心配なく。

【参考】
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudouseisaku/chushoukigyou/keiyakushuryo_rule.html

Re: 会社からの強制的な欠勤について

著者社会保険労務士事務所 社労士オフィス 光さん (専門家)

2016年06月13日 18:09

体調不良で退職の決意をされたということですよね。
その理由が、一月の残業60時間が5ヵ月続いたため。
そして、8月は派遣先が決まっていないために7月末での退職勧奨を受けているのですよね。

今の勤務先を辞めた後の生活費は大丈夫ですか?

まず、「7月末で辞めます」と自ら言わない方が良いです。
その結果、「8月は出勤するな」と勤務先から言われたのであれば、村の長老さんが言われているように休業手当の支払い義務が発生しますが、自ら「休みます」と言えば休業手当の支払い義務は発生しません。
勤務先としては、派遣くんが在籍している以上、社会保険料が発生するのが嫌なのでしょう。
「1ヶ月欠勤した場合、控除で給料が残らないから7月末に退職した方がいいとも言われております」とありますが、7月末で退職した場合、勤務先は8月分の社会保険料を払わなくて済みますが、派遣くんは国民健康保険国民年金を支払わなければいけなくなります。
国民年金は免除申請をすれば派遣くんの支出が減りますが、国民健康保険料は支払わなければなりません。
派遣くんの健康保険料と国民健康保険料を比べた場合、どちらが得になるか分かりませんが、私個人としては、将来の事を考えると、一ヵ月でも多く厚生年金に加入をしていた方が良いと思います。

ただ、今のまま8月末で退職になった場合、その退職が「自己都合退職」に該当するのであれば、勤務先との取引で、7月末で退職する代わりに「勤務先の都合による解雇」扱いにしてもらって特定受給資格者になるのも一つの手ではないでしょうか。
そうすれば基本手当の日数が増える可能性はあるし、国民健康保険料も安くなります。
ちなみに派遣くんが今何歳で、算定基礎期間も何年あるか分からないので、特定受給資格者になっても基本手当がどれだけ増える可能性があるか分かりませんが。

あと、有給休暇が残っていれば、それを全部8月に申請すれば、勤務先は拒むことが出来ません。
ただこの場合は、「勤務先の都合による解雇」扱いは無理だと思いますが。

残業による体調不良での退職ならば、 雑賀孫市 さんが言われているように、一度、労基署に相談をしに行くことをお勧めします。
そこで、勤務先から言われていることや、労災の話などしてみた方が良いと思います。
労災はなかなか認定されませんが、とにかく一度、行政機関(労基署)で相談をしたという事実を作っておくことをお勧めします。

傷病手当金のことは考えていますか?

もし勤務先との会話を録音できるのであれば、証拠のために録音しておいた方が良いです。
退職する覚悟を決めたのですから、遠慮をする必要はありません。

Re: 会社からの強制的な欠勤について

著者派遣くんさん

2016年06月14日 06:45

雑賀孫市 様

ご返信いただき、ありがとうございます。

本件、登録型派遣会社ではなく、無機雇用の正社員を派遣する会社であるため、このようなややこしい状況になっているかと思います。

他の方からもご意見をいただきましたが、会社から欠勤しろというのは、雇用契約上おかしいと思いましたので、労基署に相談したいと思います。

よろしくお願いいたします。

> 登録型派遣会社の場合は「派遣先」が決まり、登録されている方と「派遣契約期間」の間を契約する「雇用契約」が一般的です。
>
> ご相談者様の場合は、派遣契約の終了後1ヶ月期間が長いということが文書「雇用契約書」で明文化されていれば、会社は契約通り賃金を支払うべきと思います。
>
> そういう点からも、本件は以下のものに相当するかもしれません。
> ご一読いただき、労働基準監督署へご相談された方が良いと思います。
> ちなみに労基署は匿名でも相談できますのでご心配なく。
>
> 【参考】
> http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudouseisaku/chushoukigyou/keiyakushuryo_rule.html
>

Re: 会社からの強制的な欠勤について

著者派遣くんさん

2016年06月14日 13:02

社会保険労務士事務所 社労士オフィス 光 様

相談内容に丁寧にご回答いただき、ありがとうございます。

今回、退職理由が体調不良なのですが、私から申告した以上は「自己都合退社」となると言われております。
また、生活費は正直苦しいです。
そのため、他の方の相談を参考にして、過去の勤務表のコピーを手元に残しておき、「会社都合と判定される主な退職理由」により退職したとハローワークに申請し、特定受給資格者にしてもらいたいと考えております。

ただ、不勉強で申し訳ないのですが、一点気にかかることがございます。
会社からは、8月の欠勤を減らすために有給は残っている分は全て使いなさいと指示を受けております。
具体的には、8月は8日有給、残りの15日は欠勤しなさいと言われております。
有給を消化した場合、「会社都合と判定される主な退職理由」から外れてしまいますでしょうか。(退職日から遡って6ヶ月以内に3ヶ月連続して45時間以上の残業という基準はクリアしております)

また、今後は会社都合退社になるように自社と調整し、できないという話であれば自社が欠勤を強制する事について早い段階で労基署に相談しようと思います。

傷病手当については考慮から外れておりました。
録音してしっかり証跡を残したいと思います。

> 体調不良で退職の決意をされたということですよね。
> その理由が、一月の残業60時間が5ヵ月続いたため。
> そして、8月は派遣先が決まっていないために7月末での退職勧奨を受けているのですよね。
>
> 今の勤務先を辞めた後の生活費は大丈夫ですか?
>
> まず、「7月末で辞めます」と自ら言わない方が良いです。
> その結果、「8月は出勤するな」と勤務先から言われたのであれば、村の長老さんが言われているように休業手当の支払い義務が発生しますが、自ら「休みます」と言えば休業手当の支払い義務は発生しません。
> 勤務先としては、派遣くんが在籍している以上、社会保険料が発生するのが嫌なのでしょう。
> 「1ヶ月欠勤した場合、控除で給料が残らないから7月末に退職した方がいいとも言われております」とありますが、7月末で退職した場合、勤務先は8月分の社会保険料を払わなくて済みますが、派遣くんは国民健康保険国民年金を支払わなければいけなくなります。
> 国民年金は免除申請をすれば派遣くんの支出が減りますが、国民健康保険料は支払わなければなりません。
> 派遣くんの健康保険料と国民健康保険料を比べた場合、どちらが得になるか分かりませんが、私個人としては、将来の事を考えると、一ヵ月でも多く厚生年金に加入をしていた方が良いと思います。
>
> ただ、今のまま8月末で退職になった場合、その退職が「自己都合退職」に該当するのであれば、勤務先との取引で、7月末で退職する代わりに「勤務先の都合による解雇」扱いにしてもらって特定受給資格者になるのも一つの手ではないでしょうか。
> そうすれば基本手当の日数が増える可能性はあるし、国民健康保険料も安くなります。
> ちなみに派遣くんが今何歳で、算定基礎期間も何年あるか分からないので、特定受給資格者になっても基本手当がどれだけ増える可能性があるか分かりませんが。
>
> あと、有給休暇が残っていれば、それを全部8月に申請すれば、勤務先は拒むことが出来ません。
> ただこの場合は、「勤務先の都合による解雇」扱いは無理だと思いますが。
>
> 残業による体調不良での退職ならば、 雑賀孫市 さんが言われているように、一度、労基署に相談をしに行くことをお勧めします。
> そこで、勤務先から言われていることや、労災の話などしてみた方が良いと思います。
> 労災はなかなか認定されませんが、とにかく一度、行政機関(労基署)で相談をしたという事実を作っておくことをお勧めします。
>
> 傷病手当金のことは考えていますか?
>
> もし勤務先との会話を録音できるのであれば、証拠のために録音しておいた方が良いです。
> 退職する覚悟を決めたのですから、遠慮をする必要はありません。
>
>

Re: 会社からの強制的な欠勤について

著者社会保険労務士事務所 社労士オフィス 光さん (専門家)

2016年06月14日 17:35

派遣くんの問い合わせの件ですが、私が「有給休暇が残っていれば、それを全部8月に申請すれば、勤務先は拒むことが出来ません。ただこの場合は、『勤務先の都合による解雇』扱いは無理だと思いますが」と言ったのは、有給休暇も含め、8月分の賃金をあきらめる代わりに、確実に「特定受給資格者」になれるように勤務先には「会社都合による解雇」扱いで離職証明書(票)を作成してもらうということです。
8月分の賃金をあきらめるのはつらいことですが、現実的に今後の生活を考えた時に、8月分の賃金をあきらめてでも特定受給資格者になった方のが、結果として手元に残るお金は多くなる可能性があります。
だから「取引」という言葉を使いました。
ですので、有給休暇を消化したという理由だけで「会社都合と判定される主な退職理由」から外されるということは無いと思います。
もちろん、8月分の賃金は全てもらって、かつ「特定受給資格者」になれればそれがベストだと思います。
今の派遣くんの状況下で、自己都合退職で会社を辞めても「特定受給資格者」になれるのかを確認するために一日も早く、ハローワークで相談することをお勧めします。
ハローワークで「特定受給資格者になれます」という回答が得られれば、その後の勤務先との交渉も楽になるのではないでしょうか?

あと、退職日には気を付けて下さい。
もしかしたら、勤務先は8月30日で退職をしてほしい、と言ってくるかもしれません。そうすれば、勤務先は8月分の社会保険料を払わなくて済みますから。
厚生年金健康保険)の組み合わせと(国民年金国民健康保険)の組み合わせのどちらを選ぶかは、派遣くんが選択をして下さい。
退職日が30日であれば(国民年金国民健康保険)の組み合わせ、31日であれば(厚生年金健康保険)の組み合わせになります。
このことを理解していて(国民年金国民健康保険)の組み合わせを選ぶのであれば、それで良いと思います。

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